【注意喚起】実在する医療機関を名乗る詐欺にあいました

今年7月、所属する宅建協会の碧海支部から、「医療機関やその関係者を名乗り、不動産業者や建築会社、リフォーム会社等を狙った詐欺事案が発生している」との注意喚起がありました。

「こんな手口があるのか。気を付けよう」と思っていたのですが、先週金曜日の夕方、まさに同じような電話が当社に入りました。

相手は、岡崎市に実在するクリニックの「副院長」を名乗る男性。「以前、当社で取引のあるお客様からの紹介」とのことで、院長に代わって連絡しているという話でした。

相談内容は、長年改修工事を依頼していた工務店が廃業したため、新たに工務店や塗装業者を紹介してほしいというもの。

実在するクリニックの名前や、お客様からの紹介という話もあり、私は信じてしまいました。

そこで、日頃からお付き合いのある工務店と塗装業者をご紹介し、クリニックでの打ち合わせ日時まで設定。その後は直接やり取りをしてもらいました。

ところが当日、塗装業者様から「クリニックに来たが、そんなアポイントは入っていない」と電話がありました。

ここで初めて「おかしい」と気付きました。

確認すると、「早急に対応してほしい工事がある」と持ち掛け、その材料を指定する会社から購入させ、代金を先に振り込ませようとしていたことが分かりました。

幸い、ご紹介した業者様は不審に思い支払いを拒否していたため、実害はありませんでした。しかし、その協力会社では、前日に別の案件で実際に振り込んでしまった被害もあったそうです。

今回、金銭的な被害はありませんでしたが、非常に悔しい思いが残りました。

7月に注意喚起を受け、手口を知っていたにもかかわらず、実際には見抜けなかったからです。

そして何より腹立たしく感じるのは、人と人との信頼で成り立つ仕事、その根幹を逆手に取った犯罪であることです。

不動産や建築の仕事では、「○○さんからの紹介です」という一言を大切にします。紹介してくださった方への信頼があるからこそ、初めての方でも信用し、できる限り力になろうと動きます。

だからこそ、今後すべての「紹介」を最初から疑ってかかるような仕事の仕方にはしたくありません。

一方で、今回のような犯罪がある以上、大切な取引先や協力業者を守るためにも、確認を怠るわけにはいきません。そこには正直、葛藤があります。

「知っていること」と「実際に防げること」は違う。

そして、疑うことと、確認することも違う。

相手との信頼関係を大切にするためにこそ、必要な確認をする。

今回の件を教訓に、初めての方や紹介元を確認できないご相談については、公式に公表されている連絡先から本人確認・事実確認を行うことを徹底したいと思います。

当社自身への戒めも込めてご紹介しました。

皆様も十分にご注意ください。